ドローン技能証明(無人航空機操縦者技能証明)の取得方法|学科試験から交付申請(DIPS2.0)まで

ロボアシストくんが微笑むイラストで、左上に証明書アイコンのバッジがあり、「ドローンの技能証明」「DIPS2.0での手続きを解説」という文字が添えられている。 教則・法令コラム

※本記事の内容は2026年9月時点の国土交通省の公式情報にもとづきます。制度は変更される場合があるため、申請の際は必ず国土交通省・DIPS2.0の最新情報をご確認ください。

学科試験に合格した後は、実地試験と身体検査に進みます。両方に合格すると、国土交通省への技能証明書交付申請が必要です。申請は原則オンライン、DIPS2.0というシステムで行います。手数料は二等が3,000円、一等はこれに加えて登録免許税3,000円がかかります。

ドローン技能証明(正式名称は無人航空機操縦者技能証明)は、無人航空機を飛行させる技能を証明する国の資格です。国土交通省によると、この証明書の取得はすべての飛行で必須というわけではありません。ただし、人口集中地区の上空飛行や夜間飛行は、法令上「特定飛行」に区分されます。特定飛行を行う場合、機体認証とあわせて技能証明を取得すれば、飛行のたびに国の許可・承認を受ける手続きを省略できます。資格には二等と一等があり、二等は原則として第三者の上空を飛行しない範囲、一等は第三者の上空を飛行する場合に対応する区分です。

技能証明の取得までにやること

技能証明を取得するまでの手続きは、大きく4つに分かれます。国土交通省の案内ページでは、次の流れで整理されています。

  • 本人確認を行い、技能証明申請者番号を取得する
  • 登録講習機関で講習を受講する、または受講せずに指定試験機関で直接受験する
  • 指定試験機関で学科試験・実地試験・身体検査を受ける
  • 合格後、国土交通省へ技能証明書の交付を申請する
技能証明書の交付までの4ステップを示したフロー図。①本人確認(技能証明申請者番号を取得する)→②講習受講または直接受験(登録講習機関の講習を受ける、または指定試験機関で直接受験する)→③試験・身体検査(学科試験・実地試験・身体検査に合格する)→④交付申請(国土交通省(DIPS2.0)へ技能証明書の交付を申請する)の順に矢印でつながっている。

技能証明申請者番号は、講習の受講申請や試験の受験申請そのものに必要です。学科試験を受ける前の段階で、すでに取得済みの人がほとんどでしょう。この記事では、学科試験に合格した後の手続きに絞って解説します。

学科試験に合格したら、次は実地試験と身体検査

実地試験は、学科試験に合格しないと受けられません。国土交通省の案内にも、この順番がはっきり書かれています。学科に受かって初めて、実地試験の受験資格が得られます。

実地試験を受ける方法は2つあります。

  • 登録講習機関で無人航空機講習を修了する(修了審査に合格すれば、指定試験機関での実地試験が免除される)
  • 講習を受けず、指定試験機関(日本海事協会)の実地試験を直接受験する

独学で学科試験だけ突破した人は、後者のルートで指定試験機関の実地試験を受ける必要があります。どちらのルートを選ぶかは、実技講習(スクール)の選び方で詳しく整理する予定です(近日公開)。

実地試験と合わせて、身体検査も必要です。視力や色覚など、操縦に必要な身体条件を満たしているかを確認します。身体検査の方法は、資格区分によって次のように分かれます。

資格区分身体検査の方法
二等・一等(最大離陸重量25kg未満の限定)運転免許証などの公的証明書を提出すれば完了。医療機関の受診は不要
一等(25kg以上の限定解除)医師または医療機関での受診が必須(国土交通省の実施要領による)

対応状況は医療機関ごとに異なるため、一等・25kg以上の限定解除で受検する人は、事前に確認しておくと安心です。

指定試験機関での試験合格証明書の発行

実地試験と身体検査に合格しても、そのままDIPS2.0での交付申請には進めません。先に指定試験機関(日本海事協会)の試験申込システムで、学科試験・実地試験・身体検査の合格をまとめた試験合格証明書の発行申請を行う必要があります。DIPS2.0上では、この証明書は技能証明合格証明書という名前で扱われます。この手続きを済ませないまま交付申請をしようとして、うまく進められないという声も見られます。各修了証明書の有効期限が切れる前に、早めに手続きしておくと安心です。

技能証明書の交付申請をDIPS2.0で行う

実地試験と身体検査に合格したら、いよいよ技能証明書の交付申請です。国土交通省に対して、原則オンライン(DIPS2.0)で手続きします。窓口に出向く必要はありません。

DIPS2.0の操作マニュアルによると、交付申請の流れはおおよそ次のとおりです。

  1. DIPS2.0にログインし、「機体認証、技能証明の取得手続」を選ぶ
  2. 技能証明メニューから「技能証明書の新規交付」を選ぶ
  3. 申請者情報(氏名・生年月日・住所・顔写真など)を確認する
  4. 技能証明合格証明書番号を選び、合格証明書のファイルをアップロードする(PDF・JPEG・PNG、2MB以下)
  5. 資格種別(一等・二等)や機体の種類、限定変更の有無などを入力する
  6. 入力内容を確認し、「新規申請」ボタンを押す
  7. 登録メールアドレスに届く確認メールのURLを押し、到達確認を完了する

ここで注意したいのが、到達確認メールです。URLを押すまで申請画面を閉じてはいけません。閉じてしまうと、申請内容が破棄されてしまいます。

また、操作を60分以上中断すると、手続きをやり直す必要があります。複数の端末で同時にログインすることや、ブラウザの戻る・更新ボタンを使うことも避けてください。

交付申請から技能証明書が届くまでの目安は、二等が審査完了後10開庁日、一等が登録免許税の納付後10開庁日です。技能証明書は郵送で届きます。

実際に申請した人はどこでつまずいた?

ここまでの手順は公式の案内どおりですが、実際に申請した人の体験談を見ると、公式ページには書かれていない実務的なつまずきポイントがいくつか紹介されています。

必要書類は全部そろえてから申請する

実地試験の合格証明書、講習修了証明書、身体検査の結果、本人確認書類など、申請にはいくつかの書類が必要です。経験者のブログでは、身体検査の結果などには有効期限があるため、書類がそろう前に手続きを始めてしまい、期限切れで出し直しになった、という声も紹介されています。すべての書類がそろってから、まとめて申請するほうが手戻りが少なくて済みます。

マイナンバーカードでの本人確認は、事前に暗証番号を確認しておく

DIPS2.0の本人確認にマイナンバーカードを使う場合、「署名用電子証明書」の暗証番号が必要です。経験者の体験談によると、未成年者はこの電子証明書自体が有効化されていないことがあり、その場合はマイナンバーカードでの認証ができないことがあるそうです。事前に暗証番号の設定状況を確認しておくと安心です。

審査期間は前倒しできない

交付申請から技能証明書が届くまでの目安は、前述のとおり二等が審査完了後10開庁日、一等が登録免許税の納付後10開庁日です。経験者の声を見ても、この審査を早めてもらうことは基本的にできないとされています。実地試験の予定などと合わせて、余裕をもったスケジュールを組んでおくとよいでしょう。

試験合格証明書の発行を忘れて申請が進められない

実地試験と身体検査に合格しても、指定試験機関での試験合格証明書の発行申請を済ませていないと、DIPS2.0での交付申請に進めません。合格の通知を受け取ると、そのまま交付申請に進めると思いがちですが、間に一つ手続きが挟まっている点に注意が必要です。

手数料はいくらかかる?一等と二等の違い

新規申請の手数料は、一等・二等ともに3,000円です。ただし一等は、これに加えて登録免許税3,000円の納付が必要になります。二等には登録免許税はかかりません。

資格の種類交付手数料登録免許税合計
二等(新規)3,000円不要3,000円
一等(新規)3,000円3,000円6,000円

再交付申請・更新申請・限定変更申請の手数料は、いずれも2,850円です(2026年9月時点)。支払いはクレジットカード・ATM・インターネットバンキングに対応しています。

この手数料とは別に、講習を受講した場合は登録講習機関への受講費用が、試験を受けた場合は指定試験機関への受験費用がかかります。金額は各機関によって異なるため、申し込み先に直接確認してください。

技能証明書の有効期間と更新手続き

技能証明書の有効期間は3年です。無期限ではないため、更新を忘れないようにしましょう。

更新の申請は、有効期間満了日の6か月前から1か月前までに行う必要があります。この期間を過ぎると、更新ではなく新規申請からやり直しになる可能性があるため、早めの準備をおすすめします。

よくある質問

技能証明申請者番号は、いつ取得しておけばいい?

登録講習機関の講習を申し込む時点、または指定試験機関の受験を申し込む時点で必要です。学科試験を受ける前に、DIPS2.0のポータルサイトから取得しておきましょう。

学科試験に合格したら、すぐに技能証明書はもらえる?

もらえません。学科試験の合格は、実地試験を受けるための条件のひとつです。実地試験と身体検査にも合格したうえで、交付申請を行う必要があります。

登録講習機関に通えば、実地試験は受けなくていい?

登録講習機関で無人航空機講習を修了すれば、指定試験機関での実地試験は免除されます。独学の場合は、実地試験を自分で受ける必要があります。

交付申請はどこで行う?

DIPS2.0(ドローン情報基盤システム)で、原則オンラインで行います。窓口での申請は想定されていません。

技能証明書が届くまでどのくらいかかる?

目安は、二等が審査完了後10開庁日、一等が登録免許税の納付後10開庁日です。技能証明書は郵送で届きます。

一等の手数料が二等より高いのはなぜ?

交付手数料自体は一等・二等とも3,000円で同額です。一等だけ、これに加えて登録免許税3,000円がかかるため、合計で6,000円になります。

技能証明書はずっと有効?

いいえ、有効期間は3年です。有効期間満了日の6か月前から1か月前までに、更新の申請が必要です。

まとめ

学科試験に合格した後は、実地試験と身体検査を経て、DIPS2.0で技能証明書の交付を申請する流れになります。手数料は二等が3,000円、一等は登録免許税を含めて6,000円です。有効期間は3年なので、更新の時期もあわせて覚えておきましょう。

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出典:国土交通省「無人航空機操縦者技能証明」(https://www.mlit.go.jp/koku/level4/license/)、国土交通省「無人航空機操縦者技能証明等」(https://www.mlit.go.jp/koku/license.html)、国土交通省「無人航空機操縦者技能証明書の交付手数料額」(https://www.mlit.go.jp/koku/content/001572203.pdf)、ドローン情報基盤システム操作マニュアル(技能証明申請編)、日本海事協会(ClassNK)関連の解説サイト(https://www.ua-remote-pilot-exam.com/)

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