ドローン学科試験の申し込み方法|DIPS2.0・日本海事協会・プロメトリックの手続きを解説

ドローン学科試験の申し込み方法を解説する記事のアイキャッチ画像。チェックリストのアイコンと笑顔のパイロットくんのイラスト、「ドローン国家資格 学科試験の申し込み方法 3つの手続きを順番に解説」の文字。 教則・法令コラム

※本記事の内容は2026年9月時点の情報にもとづきます。手続きや手数料は変更される場合があるため、申し込みの際は必ず指定試験機関・DIPS2.0の最新情報をご確認ください。

ドローン(無人航空機)の学科試験を申し込むには、DIPS2.0・日本海事協会(指定試験機関)・プロメトリックという3つのシステムに、この順番で登録する必要があります。1つでも登録が漏れていると次に進めません。この記事では、それぞれの手続きと、つまずきやすいポイントを一次資料にもとづいて解説します。

ドローン学科試験の申し込みはなぜ複雑に感じる?

複雑に感じる理由は、申し込みの窓口が1つではなく、3つのシステムに分かれているためです。

システム 運営元 役割
DIPS2.0 国土交通省 技能証明申請者番号の取得
試験申込システム 日本海事協会(指定試験機関) アカウント登録、受験する試験の選択
CBT運営会社の専用ページ(プロメトリック) プロメトリック 学科試験の予約・支払い・当日の受験

3つとも別々のログインID・パスワードが必要です。しかも登録する順番が決まっています。先の手続きが終わっていないと、次のシステムに進めません。あるドローンスクールは、学科試験の申し込み方法を解説する記事の冒頭で「受講者からよく質問される手続方法について解説します」と書いていました。複数のシステムを行き来する必要がある以上、受講者からの質問が絶えないのもうなずけます。

流れを整理すると、次の順番になります。

  1. DIPS2.0で技能証明申請者番号を取得する
  2. 指定試験機関の試験申込システムにアカウント登録する
  3. プロメトリックの専用ページで学科試験を予約・受験する

以下、それぞれ具体的に説明します。

DIPS2.0でのユーザー登録の手順

最初の窓口はDIPS2.0(ドローン情報基盤システム2.0)です。ここで技能証明申請者番号を取得します。この番号は、この先すべての手続きで使う共通IDのような役割を持ちます。

アカウント作成に必要なもの

DIPS2.0では、本人確認の方法を4つから選べます。

  • マイナンバーカード(ICカードリーダーまたはスマートフォンで読み取り)
  • 運転免許証(eKYCによる顔認証)
  • パスポート(eKYCによる顔認証)
  • 郵送での書類提出(住民票、保険証など)

どの方法でも登録できますが、審査にかかる時間が異なります。

技能証明申請者番号の取得にかかる時間

マイナンバーカードを使う場合、申請が完了するとその場で番号が発行されます。運転免許証・パスポートのeKYCや郵送の場合は、本人確認書類の目視審査が必要なため、申請から数日後の発行です。

急いでいる場合は、マイナンバーカードでの認証がもっとも早く番号を取得できます。

技能証明申請者番号は、一度取得すると削除できません。有効期限もなく、複数発行もできない点に注意してください。16歳未満は取得できません。

指定試験機関の試験申込システムに登録する

技能証明申請者番号を取得したら、次は指定試験機関(日本海事協会)が運営する試験申込システムにアカウントを登録します。

登録に必要な情報

登録には次の3つの情報を使います。

  • メールアドレス(DIPS2.0に登録したものと同一のもの)
  • 技能証明申請者番号(DIPS2.0で取得したもの)
  • 生年月日

登録が完了すると、確認メールが届きます。メールに記載されたURLにアクセスし、登録内容がDIPS2.0の情報と相違ないか確認します。

登録時の注意点

利用者登録ができるのは16歳以上の方に限られます。また、航空法第132条の49第2項の規定により、無人航空機操縦士試験に関する不正行為に関係した人は、一定期間登録できません。

もう1つ注意したいのが、情報の反映タイミングです。DIPS2.0で氏名や連絡先を変更すると、試験申込システム側にも自動的に反映されます。ただし反映までに最大2営業日程度かかります。試験の予約直前に変更すると間に合わない可能性があるため、余裕を持って手続きしてください。

プロメトリックで学科試験を予約する

指定試験機関の試験申込システムから申し込み手続きを進めると、実際の予約はプロメトリック(公式には「CBT運営会社」と表記されています)の専用ページで行います。

学科試験はどう予約する?

  1. 試験申込システムに、登録したメールアドレスとパスワードでログインする
  2. 左メニューの「試験を探す」から、受験する学科試験を選択する
  3. 申込フォームを送信する。この段階では手数料は発生しない
  4. 申込み完了メールに記載されたURLから、プロメトリックの専用ページにアクセスする
  5. プロメトリックの専用ページで、会場・日時を選んで予約する

予約や支払いの状況は、プロメトリックのマイページからいつでも確認できます。会場・日程を先に把握しておきたい場合は、プロメトリックの試験日程確認ページで先に確認しておくと、当日のイメージがつかみやすくなります。

予約が完了しない4つの原因

指定試験機関の公式サイトには、予約が完了しない原因として次の4つが明記されています。

  1. 入力した情報がDIPS2.0に登録した情報と異なる(氏名のカナ・電話番号・技能証明申請者番号の入力ミス)
  2. 技能証明申請者番号を取得していない
  3. 試験申込システムでアカウント登録、または受験資格の確認が完了していない
  4. すでに同一の試験を予約済みである(予約した受験日の翌日以降でないと、同じ試験を新たに予約できません)

予約がうまくいかないときは、まずこの4つに当てはまっていないか確認してください。

キャンセル・変更のルール

予約の変更・キャンセルができるのは、試験日の3営業日前までです。試験日が土日の場合は4営業日前までとなります。

支払い方法によって返金の扱いが違います。クレジットカード払いなら、キャンセル時の返金手数料はかかりません。コンビニエンスストアやPay-easy(ペイジー)で支払った場合は、返金手数料として一律550円がかかります。

学科試験当日の流れと持ち物

当日の持ち物

試験開始の15分前までに、試験会場の受付を済ませる必要があります。集合時刻に遅れた場合や、本人確認書類を提示できない場合は受験できず、受験料も返金されません。

認められる本人確認書類は、1点で足りるものと、2点の組み合わせが必要なものに分かれます。

1点で確認できるもの 2点の組み合わせで確認できるもの
運転免許証(公安委員会発行のものに限る) 社員証+健康保険証
パスポート 学生証+健康保険証
運転経歴証明書(平成24年4月1日以降交付のものに限る)  
在留カード、特別永住者証明書(外国人登録証を含む)  
住民基本台帳カード(平成27年12月で発行終了)  
個人番号カード(マイナンバーカード)  
身体障害者手帳(顔写真付きに限る)  

当日は必ずこの一覧にある書類を持参してください。

結果通知のタイミング

合格の場合、受験日から8営業日を目途に、試験申込システムに登録したメールアドレス宛に速報が届きます。10営業日を過ぎても届かない場合は、指定試験機関に問い合わせてください。

不合格の場合は、試験終了時の画面とスコアレポートにその場で表示されます。受験回数に制限はなく、受験した翌日以降であれば再び予約できます。

合格の通知を受け取ったら、試験申込システムの申込履歴から「学科試験合格証明番号」を確認しておいてください。この番号は、後日DIPS2.0で技能証明書の交付を申請するときに必要になります。忘れると交付申請が進められなくなる点は、技能証明の取得方法を解説した別記事でも触れています。

申し込みから受験までにどれくらいかかる?

もっとも時間がかかりやすいのは、DIPS2.0での技能証明申請者番号の取得です。マイナンバーカードなら即日ですが、運転免許証やパスポートのeKYC、郵送の場合は数日かかります。

番号を取得したあとの試験申込システムへの登録自体はすぐに完了しますが、DIPS2.0の情報変更を反映させる場合は最大2営業日みておく必要があります。

学科試験そのものは、プロメトリックの会場の空き状況によって予約できる日程が変わります。余裕を持って、試験希望日の数週間前には申し込みを済ませておくと安心です。

学科試験の受験料はいくら?

学科試験の受験料は、等級によって異なります。

種別 手数料(非課税)
一等学科試験 9,900円
二等学科試験 8,800円

支払い方法はクレジットカード、コンビニエンスストア、Pay-easy(ペイジー)から選べます。コンビニ・Pay-easy払いは、キャンセル時に550円の返金手数料がかかります。変更の可能性がある場合は、クレジットカード払いのほうが安心です。

よくある質問

DIPS2.0のアカウントと試験申込システムのアカウントは同じもの?

別のものです。DIPS2.0で取得した技能証明申請者番号を使って、試験申込システム側に別途アカウントを作る必要があります。

技能証明申請者番号を複数取得できる?

できません。一度取得した番号は削除できず、有効期限もありません。複数発行もできないため、大切に保管してください。

予約した学科試験をキャンセルしたい

試験日の3営業日前(土日の場合は4営業日前)までであれば、プロメトリックの専用ページから変更・キャンセルができます。支払い方法によっては返金手数料がかかります。

学科試験に落ちたら、いつから再受験できる?

受験した日の翌日以降であれば、再び予約できます。受験回数に制限はありません。

16歳未満でも申し込める?

できません。DIPS2.0での技能証明申請者番号の取得、試験申込システムでの利用者登録のいずれも16歳以上が対象です。

次にすべきこと

まずはDIPS2.0で技能証明申請者番号を取得することから始めてください。急いでいる場合はマイナンバーカードでの認証がもっとも早く手続きできます。番号を取得したら、指定試験機関の試験申込システムに登録し、プロメトリックの専用ページで学科試験を予約する、という順番で進めてください。

技能証明の取得までの全体の流れは、ドローン技能証明の取得方法ガイドでも解説しています。あわせて確認しておくと、この先の手続きの見通しが立てやすくなります。

学科試験の対策がまだの方は、当サイトの模擬試験もあわせてご活用ください。

出典:日本海事協会(指定試験機関)「無人航空機操縦士試験案内サイト」(https://ua-remote-pilot-exam.com/)、ドローン情報基盤システム2.0 公式FAQ(https://www.uapc.dips.mlit.go.jp/contents/lic/question_LCA_num.html)、KDDIスマートドローンアカデミー埼玉三郷校の解説記事(https://drone-misato.jp/)

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