※本記事は2026年9月時点の情報にもとづいています。制度は変更される場合があるため、受験にあたっては国土交通省・指定試験機関の最新情報をご確認ください。
ドローンの一等無人航空機操縦士の学科試験に向けて、練習問題を70問まとめました。本番と同じ問題数です。問題は教則第5版(2026年7月14日から試験に適用)にもとづいて当サイトが作成したもので、実際の試験問題(過去問)ではありません。
問題は教則の4つの科目ごとに並べ、一等で出題される計算問題は別の見出しにまとめました。各問の下にある「解答と解説を見る」を開くと、正解と解説が表示されます。
一等学科試験は70問・75分、合格の目安は正答率90%程度
本番の学科試験は、三肢択一式の70問を75分で解くCBT方式(全国の試験会場のパソコンで受験する方式)です。二等より問題数が多く、合格の目安も高く設定されています。
| 出題数 | 70問 |
|---|---|
| 試験時間 | 75分 |
| 出題形式 | 三肢択一式 |
| 試験方式 | CBT方式 |
| 合格の目安 | 正答率90%程度 |
| 試験科目 | 規則、無人航空機のシステム、操縦者及び運航体制、運航上のリスク管理 |
合格基準は「正答率90%程度」と示されているだけで、決まった点数は公表されていません。計算問題やカテゴリーⅢ飛行など、一等の出題範囲の詳しい内容は、一等学科試験の内容で解説しています。
規則の練習問題(26問)
規則の科目では、航空法の飛行ルールに加えて、カテゴリーⅢ飛行、機体認証、技能証明の更新など、一等で重みが増す制度が問われます。
復習には、飛行カテゴリー、許可・承認が不要になる条件、機体登録から技能証明取得までの流れの解説記事が役立ちます。
問1 航空法上の「無人航空機」の定義に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 構造上人が乗ることができない機器のうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるものであって、重量が100グラム以上のものをいう。
- 重量100グラム未満の機体は無人航空機として登録した上で、航空法上のすべての規制を受ける。
- 重量にかかわらず、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができる機器はすべて無人航空機に該当する。
解答と解説を見る
正解:1 構造上人が乗ることができない機器のうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるものであって、重量が100グラム以上のものをいう。
無人航空機とは構造上人が乗ることができない飛行機・回転翼航空機等のうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができ、かつ重量が100グラム以上のものをいう。100グラム未満は模型航空機として扱われ、無人航空機に対する規制の多くは適用されない。重量を無視して一律に規制対象とする、あるいは軽量機に厳格な規制を課すとする記述は誤りである。
問2 空港等の周辺空域における無人航空機の飛行制限に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 進入表面、転移表面、水平表面のほか、延長進入表面、円錐表面、外側水平表面の上空も規制対象に含まれる。
- 空港等の周辺に設定された進入表面等の上空空域での飛行は、特定飛行に該当し、許可を受けずに飛行させることは原則できない。
- 進入表面等が設定されている空域であっても、空港等の管理者の許可を得れば国土交通大臣の許可は不要である。
解答と解説を見る
正解:3 進入表面等が設定されている空域であっても、空港等の管理者の許可を得れば国土交通大臣の許可は不要である。
空港等の周辺空域(進入表面・転移表面・水平表面や延長進入表面・円錐表面・外側水平表面等の上空)での飛行は特定飛行に該当し、国土交通大臣の許可が必要である。空港等の設置管理者等との事前調整と航空法上の許可は別の手続きであり、管理者の了承だけでは足りない点が引っかけとなる。
問3 原子力事業所等の周辺上空における無人航空機の飛行規制に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 原子力事業所等の周辺上空の飛行は、航空法とは別の枠組みで規制されており、航空法上の許可・承認を得ていても、別途の手続きが必要になる場合がある。
- 原子力事業所等は空港等と同様に航空法の進入表面等の設定対象施設であり、周辺上空の規制は空港等周辺規制と同一の手続きで扱われる。
- 原子力事業所等の周辺上空は航空法上のカテゴリーⅢ飛行として整理されており、機体認証と一等無人航空機操縦士の技能証明があれば飛行できる。
解答と解説を見る
正解:1 原子力事業所等の周辺上空の飛行は、航空法とは別の枠組みで規制されており、航空法上の許可・承認を得ていても、別途の手続きが必要になる場合がある。
原子力事業所等の周辺上空における飛行制限は、小型無人機等飛行禁止法という航空法とは別の法律に基づく規制であり、規制主体や手続きも航空法(国土交通大臣の許可・承認)とは異なる。航空法上の許可を得ていることは、この規制を免れる理由にはならない。カテゴリーⅢ飛行や空港等周辺規制の枠組みと混同しないことが重要である。
問4 無人航空機の飛行におけるカテゴリー分類に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- カテゴリーⅠ飛行であっても、機体登録とリモートID機能の搭載は免除される。
- カテゴリーⅢ飛行は、第三者の上空で立入管理措置を講じずに飛行させる形態であり、一等無人航空機操縦士の技能証明及び第一種機体認証を受けた機体であることに加え、国土交通大臣の許可・承認が必要である。
- カテゴリーⅡB飛行は特定飛行に該当しないため、事前の許可・承認や技能証明は一切不要である。
解答と解説を見る
正解:2 カテゴリーⅢ飛行は、第三者の上空で立入管理措置を講じずに飛行させる形態であり、一等無人航空機操縦士の技能証明及び第一種機体認証を受けた機体であることに加え、国土交通大臣の許可・承認が必要である。
カテゴリーⅢ飛行は最もリスクの高い形態で、第三者上空を立入管理措置なしに飛行させるため、一等無人航空機操縦士の技能証明と第一種機体認証を有し、かつ国土交通大臣の許可・承認を受けることが求められる。カテゴリーⅡBは特定飛行に該当する点でⅠとは異なり、一定要件を満たせば許可・承認を省略できるに過ぎない。機体登録やリモートIDはカテゴリーを問わず原則必要である。
問5 目視外飛行に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 目視外飛行はカテゴリーⅠ飛行に区分されるため、機体認証や技能証明を問わず許可なく実施できる。
- 補助者を配置して目視により周囲の安全を確認していれば、操縦者自身がモニターのみで操縦していても目視外飛行には該当しない。
- 操縦者が双眼鏡やモニター画像のみで機体を監視して飛行させる形態は、目視外飛行に該当し、原則として許可・承認が必要である。
解答と解説を見る
正解:3 操縦者が双眼鏡やモニター画像のみで機体を監視して飛行させる形態は、目視外飛行に該当し、原則として許可・承認が必要である。
目視外飛行とは操縦者自身が直接肉眼で機体を見ずに、モニター等を通じて操縦する形態をいい、補助者の配置は目視外飛行という分類自体を変えるものではない。目視外飛行は特定飛行に該当し原則として許可・承認が必要であり、カテゴリーⅠには区分されない。「補助者がいれば目視内扱いになる」という誤解が典型的な引っかけである。
問6 催し場所上空の飛行に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 許可・承認を受けて催し場所上空を飛行させる場合、風速が5メートル毎秒以上になっても、あらかじめ定めた飛行計画どおりに飛行を継続しなければならない。
- 「多数の者の集合する催し」には、祭礼や展示会のほか、プロスポーツの試合や運動会なども該当し得る。
- 催し場所上空における飛行は特定飛行に該当し、原則として国土交通大臣の許可・承認を受けなければ実施できない。
解答と解説を見る
正解:1 許可・承認を受けて催し場所上空を飛行させる場合、風速が5メートル毎秒以上になっても、あらかじめ定めた飛行計画どおりに飛行を継続しなければならない。
許可・承認を受けて催し場所上空を飛行させる場合であっても、風速5メートル毎秒以上の状況になったときは飛行を中止することが求められる。「許可を受けているから予定どおり継続してよい」という判断は誤りであり、気象条件の悪化に応じて中止する義務がある点が引っかけとなる。催しの定義にプロスポーツの試合や運動会が含まれる点は正しい。
問7 危険物輸送に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 危険物とは火薬類や高圧ガス、引火性液体等をいい、輸送する量が少量であれば、事前の許可・承認を受けずに輸送してよい。
- 危険物輸送は原則禁止されているが、無人航空機の飛行のために用いる燃料や電池など、機体自体の飛行に必要な物件を搭載することはここでいう「輸送」には該当しない。
- 危険物輸送は特定飛行の一類型であるが、機体重量が25キログラム未満であれば規制の対象外となる。
解答と解説を見る
正解:2 危険物輸送は原則禁止されているが、無人航空機の飛行のために用いる燃料や電池など、機体自体の飛行に必要な物件を搭載することはここでいう「輸送」には該当しない。
危険物輸送は原則禁止されている特定飛行の一類型だが、無人航空機自体の飛行の安全を確保するために用いる燃料や電池等は輸送物件に当たらず、規制の対象外である。輸送量が少ないことを理由に承認が不要になることはなく、機体重量によって一律に適用除外される仕組みもない。
問8 150メートル以上の高度における飛行制限に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 150メートル以上の高度での飛行制限は、空港等の周辺空域における進入表面等の規制と同一の基準で判断される。
- 山岳地であっても、150メートルの基準は常に平地の標高を基準として一律に算定される。
- 150メートルの基準は海抜高度ではなく、無人航空機の直下の地表又は水面からの高度差によって判断される。
解答と解説を見る
正解:3 150メートルの基準は海抜高度ではなく、無人航空機の直下の地表又は水面からの高度差によって判断される。
150メートル以上の高度における飛行制限は、海抜高度ではなく、無人航空機の直下の地表又は水面からの高度差を基準とする。山岳地では地形の起伏により、平地の感覚で飛行させると意図せずこの基準を超えてしまうことがあるため注意が必要である。空港等周辺の進入表面等の規制とは別の基準であり、両者を混同してはならない。
問9 事故発生時における国土交通大臣への報告義務に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 事故が発生した日時及び場所等の必要事項を国土交通大臣に報告しなければならない。
- 報告は事故発生から30日以内であればいつでもよく、報告の方法や期限に特段の定めはない。
- 報告義務は、無人航空機による人の死傷(重傷以上)、第三者の物件の損壊、航空機との衝突又は接触といった事故のほか、重大インシデントが発生した場合にも生じる。
解答と解説を見る
正解:2 報告は事故発生から30日以内であればいつでもよく、報告の方法や期限に特段の定めはない。
事故等が発生した場合は、発生日時・場所などの必要事項を速やかに国土交通大臣に報告しなければならない。「30日以内ならいつでもよい」という理解は誤りである。報告の対象は、人の死傷(重傷以上)、第三者の物件の損壊、航空機との衝突・接触といった事故と、重大インシデント(航空機との衝突・接触のおそれ、重傷に至らない負傷、制御不能、発火)である。無人航空機自体の損壊だけでは事故に当たらない。
問10 飛行計画の通報に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 飛行計画の通報は、許可・承認を受けた飛行に限って必要であり、許可・承認が不要な特定飛行では通報義務も生じない。
- 事前に通報することが困難な場合であっても、事後の通報は認められておらず、必ず飛行前に通報を完了させなければならない。
- 特定飛行を行う場合、あらかじめ飛行日時や飛行経路等を記載した飛行計画を、ドローン情報基盤システムを通じて国土交通大臣に通報しなければならない。
解答と解説を見る
正解:3 特定飛行を行う場合、あらかじめ飛行日時や飛行経路等を記載した飛行計画を、ドローン情報基盤システムを通じて国土交通大臣に通報しなければならない。
特定飛行を行う場合は、あらかじめ飛行日時・経路等を記載した飛行計画を、ドローン情報基盤システムの飛行計画通報機能を用いて国土交通大臣に通報しなければならない。許可・承認が不要なカテゴリーⅡBの特定飛行であっても通報義務は生じる。また事前の通報が困難な事情がある場合には、事後に通報してもよいとされている。
問11 無人航空機の登録事項の変更に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 登録した無人航空機を譲渡した場合、譲渡先は何らの届出も要せず、従前の所有者の登録情報のまま飛行させてよい。
- 所有者の氏名や住所等、登録した事項に変更があったときは、その変更があった日から15日以内に国土交通大臣に届け出なければならない。
- 登録記号は機体の所有者ではなく操縦者個人に付与されるものであり、操縦者が変わるたびに登録記号自体を変更しなければならない。
解答と解説を見る
正解:2 所有者の氏名や住所等、登録した事項に変更があったときは、その変更があった日から15日以内に国土交通大臣に届け出なければならない。
登録事項に変更があった場合は、その日から15日以内に国土交通大臣に届け出る義務がある。所有者が変わった場合は、変更後の所有者が届け出る。登録記号は機体に紐づくもので、操縦者が変わるたびに変える必要はない。
問12 カテゴリーⅢ飛行の定義に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 機体の重量が25キログラム以上の場合に限り、カテゴリーⅢ飛行の区分が適用される。
- 特定飛行のうち、立入管理措置を講じないで行う、第三者上空における飛行を「カテゴリーⅢ飛行」という。
- 特定飛行のうち、夜間かつ目視外で行う飛行のみを「カテゴリーⅢ飛行」という。
解答と解説を見る
正解:2 特定飛行のうち、立入管理措置を講じないで行う、第三者上空における飛行を「カテゴリーⅢ飛行」という。
教則第5版では、カテゴリーⅢ飛行を「特定飛行のうち立入管理措置を講じないで行うもの、すなわち第三者上空における特定飛行」と定義し、最もリスクの高い飛行と位置づけている。夜間・目視外飛行の組み合わせや機体重量は、カテゴリーⅢ該当性を直接決める要素ではない。
問13 無人航空機の飛行カテゴリー区分の全体像に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- カテゴリーⅡBは特定飛行に該当しないため、技能証明も機体認証も不要である。
- カテゴリーⅢは技能証明と機体認証さえあれば、許可・承認は不要である。
- カテゴリーⅠは特定飛行に該当しない飛行であり、技能証明・機体認証・許可承認のいずれも不要である。
解答と解説を見る
正解:3 カテゴリーⅠは特定飛行に該当しない飛行であり、技能証明・機体認証・許可承認のいずれも不要である。
カテゴリーⅠは特定飛行に該当しない飛行で、技能証明・機体認証・許可承認・飛行計画の通報は不要である(ただし機体登録は必要)。ⅡB・ⅡAは特定飛行に該当し、二等技能証明・第二種機体認証等が関わる区分である。Ⅲはさらに一等技能証明・第一種機体認証に加えて許可・承認そのものが必要であり、認証があれば手続き不要という理解は誤りである。
問14 機体認証の有効期間に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 第一種・第二種いずれも有効期間は3年で統一されている。
- 第一種機体認証の有効期間は3年、第二種機体認証の有効期間は1年である。
- 第一種機体認証の有効期間は1年、第二種機体認証の有効期間は3年である。
解答と解説を見る
正解:3 第一種機体認証の有効期間は1年、第二種機体認証の有効期間は3年である。
教則本文に、機体認証の有効期間は第一種が1年、第二種が3年と明記されている。カテゴリーⅢ飛行で用いる第一種の方が、第二種よりも有効期間が短く設定されている点に注意が必要である。
問15 レベル4飛行とカテゴリーⅢ飛行の対応関係に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- レベル4飛行とは、無人地帯における目視外飛行を指し、カテゴリーⅡA飛行に対応する。
- レベル4飛行はカテゴリーⅠ・Ⅱ・Ⅲのいずれにも対応しない、独立した分類である。
- レベル4飛行とは、有人地帯における目視外飛行を指し、カテゴリーⅢ飛行に対応する。
解答と解説を見る
正解:3 レベル4飛行とは、有人地帯における目視外飛行を指し、カテゴリーⅢ飛行に対応する。
無人航空機の飛行形態はレベル1〜4に整理されており、レベル4は有人地帯における目視外飛行を指す。教則では、このレベル4飛行はカテゴリーⅢ飛行に対応するものとして整理されている。
問16 カテゴリーⅡAとⅡBの違いに関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- ⅡAとⅡBの違いは機体の重量のみによって決まる。
- ⅡB飛行は一定の要件(技能証明・機体認証の取得等)を満たせば許可・承認が不要になるのに対し、ⅡA飛行は許可・承認が必要である。
- ⅡAとⅡBはいずれも許可・承認が一律に不要である。
解答と解説を見る
正解:2 ⅡB飛行は一定の要件(技能証明・機体認証の取得等)を満たせば許可・承認が不要になるのに対し、ⅡA飛行は許可・承認が必要である。
ⅡA飛行は、特定飛行のうち空港周辺、高度150m以上、催し場所上空、危険物輸送、物件投下に当たるもの、又は最大離陸重量25kg以上の機体によるもので、許可・承認が必要である。それ以外の特定飛行(ⅡB)は、技能証明と機体認証を受けたうえで飛行マニュアルの作成などの安全確保措置をとれば、許可・承認を省略できる。重量は区分の基準の一つにすぎず、重量だけで決まるわけではない。
問17 立入管理措置の有無とカテゴリー区分の関係に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 立入管理措置の有無はカテゴリー区分に影響しない。
- 立入管理措置を講じれば、特定飛行に該当しなくなりカテゴリーⅠとして扱われる。
- 特定飛行のうち、立入管理措置を講じるものはカテゴリーⅡ、講じないものはカテゴリーⅢに区分される。
解答と解説を見る
正解:3 特定飛行のうち、立入管理措置を講じるものはカテゴリーⅡ、講じないものはカテゴリーⅢに区分される。
立入管理措置(区画設定・標識設置等)を講じるかどうかが、特定飛行の中でのカテゴリーⅡとⅢを分ける基準である。措置を講じても特定飛行であることに変わりはなく、カテゴリーⅠになるわけではない。
問18 カテゴリーⅢ飛行と他の特定飛行要素の重複適用に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- カテゴリーⅢ飛行に該当する飛行が、同時に夜間飛行や目視外飛行にも該当する場合、それぞれの要件を重ねて満たす必要がある。
- カテゴリーⅢ飛行は他の特定飛行の類型とは排他的であり、同時に該当することはない。
- カテゴリーⅢ飛行に該当すれば、夜間飛行や目視外飛行に関する個別の許可・承認は別途不要になる。
解答と解説を見る
正解:1 カテゴリーⅢ飛行に該当する飛行が、同時に夜間飛行や目視外飛行にも該当する場合、それぞれの要件を重ねて満たす必要がある。
特定飛行の類型(夜間飛行・目視外飛行・催し場所上空など)とカテゴリー区分(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)は別の軸であり、一つの飛行が複数の類型に同時に該当し得る。カテゴリーⅢに該当するからといって他の類型の要件が免除されるわけではない。
問19 無資格でのカテゴリーⅢ飛行の扱いに関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- カテゴリーⅢ飛行は届出制であるため、資格の有無にかかわらず届出さえすれば実施できる。
- 緊急やむを得ない事情があれば、無資格であってもカテゴリーⅢ飛行を行うことが認められる。
- 一等技能証明及び第一種機体認証を受けずにカテゴリーⅢ飛行を行うことは認められない。
解答と解説を見る
正解:3 一等技能証明及び第一種機体認証を受けずにカテゴリーⅢ飛行を行うことは認められない。
カテゴリーⅢ飛行は一等技能証明・第一種機体認証・許可承認のすべてが揃って初めて実施できる区分であり、これらを欠いた状態での実施は認められない。緊急時であることや届出のみでは、資格・認証の要件を代替することはできない。
問20 技能証明の有効期間と更新に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 技能証明に有効期間の定めはなく、一度取得すれば更新の必要はない。
- 一等の有効期間は5年、二等の有効期間は3年であり、更新には実技試験の合格が必要である。
- 一等・二等ともに技能証明の有効期間は3年であり、更新には実技試験ではなく更新講習の受講が必要である。
解答と解説を見る
正解:3 一等・二等ともに技能証明の有効期間は3年であり、更新には実技試験ではなく更新講習の受講が必要である。
一等・二等いずれも技能証明の有効期間は3年で、更新に学科試験・実地試験は不要である。登録更新講習機関で更新講習を修了し、身体適性の基準を満たしていることを確認したうえで、更新を申請する。
問21 教則第5版で明文化された第三者賠償責任保険への加入が求められる条件として、正しいものを1つ選べ。
- 総重量25キログラム以上の無人航空機でカテゴリーⅡ飛行を行う場合、またはレベル3.5飛行を行う場合。
- 一等技能証明を有する操縦者が飛行させる場合に限られる。
- 機体の重量にかかわらず、特定飛行を行うすべての場合。
解答と解説を見る
正解:1 総重量25キログラム以上の無人航空機でカテゴリーⅡ飛行を行う場合、またはレベル3.5飛行を行う場合。
教則第5版では、カテゴリーⅡ飛行のうち、総重量25kg以上の無人航空機を飛行させる場合又はレベル3.5飛行の場合には、不測の事態が発生した場合に十分な補償が可能な第三者賠償責任保険に加入していることが求められると明記された。第4版ではレベル3.5飛行の要件としてのみ書かれていた。
問22 教則第5版における第三者賠償責任保険についての説明として、誤っているものを1つ選べ。
- 教則第5版より前の版では、保険への言及が一切なく、第5版で初めて保険という概念が登場した。
- 対象となる条件に該当する場合、加入する保険は不測の事態に十分な補償が可能なものであることが求められる。
- 保険加入が求められる条件は、機体の重量とカテゴリー・飛行レベルの組み合わせによって定まる。
解答と解説を見る
正解:1 教則第5版より前の版では、保険への言及が一切なく、第5版で初めて保険という概念が登場した。
第4版でも、レベル3.5飛行の要件として第三者賠償責任保険への加入が記載されていた。第5版では、総重量25kg以上の無人航空機によるカテゴリーⅡ飛行が加わり、条件が明確化された。「第5版で初めて保険という概念が登場した」というのは誤りである。
問23 工業専用地域内の飛行に関する教則第5版の改定点についての理解として、誤っているものを1つ選べ。
- DID許可手続きが不要になっただけで、夜間飛行や目視外飛行など他の特定飛行に該当する場合は、それぞれ別途の手続きが必要である。
- 工業専用地域内であれば、いかなる特定飛行も一切の手続きなしで行うことができる。
- この取扱いの対象は、都市計画法第8条第1項第1号の工業専用地域内の区域である。
解答と解説を見る
正解:2 工業専用地域内であれば、いかなる特定飛行も一切の手続きなしで行うことができる。
工業専用地域内で不要になったのはDIDに係る許可手続きのみであり、「いかなる特定飛行も手続き不要」というのは誤りである。夜間飛行・目視外飛行等、他の特定飛行要素に該当すれば、それぞれ別途の許可・承認が必要である。
問24 農薬等の空中散布に関する承認手続きの簡略化についての理解として、適切なものを1つ選べ。
- この緩和は、航空法施行規則第236条の82第1項第2号に定める要件を満たして農薬等の空中散布を行う場合に限り適用されるものであり、要件を満たさなければ空中散布であっても対象とならない。
- この緩和は、散布物の種類を問わず、あらゆる物件投下に適用される。
- この緩和により、農薬散布を行う操縦者は技能証明を取得しなくてよくなった。
解答と解説を見る
正解:1 この緩和は、航空法施行規則第236条の82第1項第2号に定める要件を満たして農薬等の空中散布を行う場合に限り適用されるものであり、要件を満たさなければ空中散布であっても対象とならない。
農薬等の空中散布に関する承認手続きの緩和は、航空法施行規則第236条の82第1項第2号に定める要件を満たす場合に限り適用される。要件を満たさなければ、農薬等の空中散布であっても対象にならない。技能証明の取得義務を免除するものではなく、散布以外の物件投下一般に適用されるものでもない。
問25 教則第5版における技能証明の更新申請期間の見直しに関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 更新の申請は、有効期間満了の6か月前から1か月前までの間に行う必要がある。
- 技能証明の更新には申請期間の定めがなく、いつでも自由に手続きできる。
- 更新の申請は、有効期間満了後6か月以内であればいつでも行うことができる。
解答と解説を見る
正解:1 更新の申請は、有効期間満了の6か月前から1か月前までの間に行う必要がある。
教則第5版では、技能証明の更新申請は有効期間満了日の6か月前から1か月前までの間に行うこととされた。第4版では「満了日以前6か月以内」とされ、満了直前まで申請できたが、第5版で締切が満了の1か月前に見直された。国土交通省の技能証明ポータルも「有効期間満了の1か月前までに、必ず(手続きを)完了してください」としている。満了後に申請できるわけではない。
問26 小型無人機等飛行禁止法の改正内容として、正しいものを1つ選べ。
- 小型無人機等飛行禁止法による規制区域は、教則第5版の改定によって廃止された。
- 対象施設周辺の規制区域が、おおむね1000メートルからおおむね300メートルに縮小された。
- 対象施設周辺の規制区域(イエロー・ゾーン)が、おおむね300メートルからおおむね1000メートルに拡大された。
解答と解説を見る
正解:3 対象施設周辺の規制区域(イエロー・ゾーン)が、おおむね300メートルからおおむね1000メートルに拡大された。
警察庁の発表によれば、小型無人機等飛行禁止法の改正により、対象施設周辺のイエロー・ゾーン(規制対象区域)はおおむね300メートルからおおむね1000メートルに拡大された。縮小や廃止ではない。
無人航空機のシステムの練習問題(17問)
無人航空機のシステムの科目では、機体の構造、推力と消費パワーの関係、電波の周波数帯など、二等より踏み込んだ技術的な知識が問われます。
問27 回転翼機(ヘリコプター型)とマルチローターの構造上の違いに関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- ヘリコプター型はテールローターを持たないため、機体の反トルク制御はローターの回転数差のみによって行われる。
- ヘリコプター型は主に単一のメインローターのピッチ角を可変させることで姿勢や推力を制御するのに対し、マルチローターは複数の固定ピッチローターの回転数を個別に変化させることで姿勢を制御する。
- マルチローターは可変ピッチ機構を備えることが構造上必須であり、固定ピッチのローターのみで飛行することはできない。
解答と解説を見る
正解:2 ヘリコプター型は主に単一のメインローターのピッチ角を可変させることで姿勢や推力を制御するのに対し、マルチローターは複数の固定ピッチローターの回転数を個別に変化させることで姿勢を制御する。
ヘリコプター型は主にスワッシュプレート機構を用いてメインローターのピッチ角を周期的・全体的に変化させることで姿勢や推力を制御し、テールローターで反トルクを制御する構造が一般的である。一方マルチローターは固定ピッチの複数ローターの回転数を個別に制御することで姿勢制御を行う点が構造上の大きな違いである。
問28 無人航空機における揚力発生の仕組みに関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 翼やロータブレードの上面と下面を流れる空気の速度差により生じる圧力差が、揚力発生の要因の一つとされる。
- 迎え角(気流に対する翼の角度)を大きくするほど、いかなる場合でも揚力は際限なく増加し続ける。
- 揚力の発生には、翼が周囲の空気の流れの向きを変えることによる反作用(運動量の変化)も関係しているとされる。
解答と解説を見る
正解:2 迎え角(気流に対する翼の角度)を大きくするほど、いかなる場合でも揚力は際限なく増加し続ける。
迎え角を大きくすると一般に揚力は増加するが、ある角度(失速角)を超えると翼の上面で気流の剥離が生じ、揚力は急激に減少する(失速)。「際限なく増加し続ける」という記述は誤りである。揚力の発生要因としては、上下面の圧力差に加え、気流の向きを変えることによる反作用も関係すると説明される。
問29 ジャイロセンサーと加速度センサーの役割に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- ジャイロセンサーは機体の角速度(回転の速さ)を検出し、姿勢制御のための情報として用いられる。
- ジャイロセンサーと加速度センサーはいずれも気圧の変化を検出する原理を用いており、高度の推定に主として用いられる。
- 加速度センサーは機体にかかる加速度を検出するもので、機体の傾きの推定などにも利用される。
解答と解説を見る
正解:2 ジャイロセンサーと加速度センサーはいずれも気圧の変化を検出する原理を用いており、高度の推定に主として用いられる。
ジャイロセンサーは角速度を、加速度センサーは加速度をそれぞれ検出するセンサーであり、いずれも気圧を検出する原理のものではない。高度の推定には気圧センサー(気圧高度計)が別途用いられるのが一般的である。両センサーの検出量と用途を混同しないことが重要である。
問30 プロペラ及びモーターの日常点検項目に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- プロペラにひび割れ、欠け、変形がないかを確認することは日常点検の基本項目の一つである。
- モーターに異音や異常な振動、異常な発熱がないかを確認することは日常点検の基本項目の一つである。
- プロペラの取り付けにわずかな緩みがある程度であれば、飛行性能への影響はほぼないため、日常点検で確認する必要はない。
解答と解説を見る
正解:3 プロペラの取り付けにわずかな緩みがある程度であれば、飛行性能への影響はほぼないため、日常点検で確認する必要はない。
プロペラの取り付け部にわずかでも緩みがあれば、飛行中の振動増大や脱落につながるおそれがあるため、日常点検で確実に確認すべき項目である。「わずかな緩みは点検不要」という判断は誤りであり、プロペラのひび割れ・欠け・変形やモーターの異音・異常振動・発熱の確認と並んで、取り付けの緩みの確認も欠かせない。
問31 無人航空機の操縦や映像伝送に用いられる電波の周波数帯に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 2.4GHz帯の小電力データ通信システムは免許を要しない小電力無線局として広く用いられているが、Wi-Fiなど他の機器と共用される帯域であるため、混信を受けやすいという制約がある。
- 5.7GHz帯は、無線局免許や無線従事者資格を必要とせず、誰でも自由に映像伝送用として使用できる。
- 無人航空機に使用が認められている周波数帯は2.4GHz帯のみであり、他の周波数帯を操縦や映像伝送に用いることは認められていない。
解答と解説を見る
正解:1 2.4GHz帯の小電力データ通信システムは免許を要しない小電力無線局として広く用いられているが、Wi-Fiなど他の機器と共用される帯域であるため、混信を受けやすいという制約がある。
2.4GHz帯の小電力データ通信システムは、免許不要の小電力無線局として無人航空機の操縦・画像伝送に広く利用されているが、Wi-FiやBluetooth等と共用する帯域であるため混信を受けやすい。無人航空機には2.4GHz帯以外にも73MHz帯、920MHz帯、169MHz帯、5.7GHz帯などが用いられている。なお、169MHz帯・2.4GHz帯・5.7GHz帯の無人移動体画像伝送システムは、無線局免許と第三級陸上特殊無線技士以上の資格が必要であり、免許なしには使用できない。
問32 回転翼航空機(マルチローター)において、ペイロード搭載等により機体重量が2倍になった場合、ホバリングに必要な消費パワーは何倍になるか。教則の考え方に基づき、最も近い値を1つ選べ。ただし高度など他の条件は変わらないものとする。
- 約1.4倍
- 約2.8倍
- 約2.0倍
解答と解説を見る
正解:2 約2.8倍
教則によれば、回転翼航空機の機体重量が2倍になると2倍の推力が必要となり、他の条件が同じであれば√2≒1.4倍のプロペラ回転角速度が必要になります。回転翼の消費パワーPは P∝ρω³∝Tω の関係にあり、回転角速度の3乗に比例するため、消費パワーは(√2)³=2√2≒2.8倍になると教則に示されています。1.4倍は必要な回転角速度の値であり、消費パワーの倍率と混同しないよう注意が必要です。
問33 高度19.6メートルを飛行速度15メートル毎秒で飛行する無人航空機が、何らかの原因で揚力を失い落下を始めた。機体を質点とみなし空気抵抗を無視できるものとした場合、落下開始地点から地上に達するまでの水平距離に最も近い値を1つ選べ。ただし重力加速度は9.8メートル毎秒毎秒とする。
- 約60メートル
- 約30メートル
- 約15メートル
解答と解説を見る
正解:2 約30メートル
水平距離xは、飛行速度v、高度h、重力加速度gを用いてx=v×√(2h/g)で求められます。本問では2h/g=2×19.6÷9.8=4、√4=2なので、x=15×2=30メートルとなります。この式は教則の「飛行性能の基本的な計算」の項目に示されているものです。
問34 送信機の電波による混信対策に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 無人航空機で使用される送信機からの電波同士でのみ混信が起こりうるため、無線LANやWi-Fi、高圧送電線の影響は考慮する必要がない。
- 電波混信の予防として、飛行させる前に測定器等で周辺の電波の状態を確認することが望ましい。
- 同じ周波数帯の電波が同時かつ複数使用されている場所では、複数の電波が干渉して混信による誤作動が起きる可能性がある。
解答と解説を見る
正解:1 無人航空機で使用される送信機からの電波同士でのみ混信が起こりうるため、無線LANやWi-Fi、高圧送電線の影響は考慮する必要がない。
教則では、無人航空機で使用される送信機からの電波だけでなく、無線LANやWi-Fi、高圧送電線の影響を受ける場合もあるため、周辺環境の確認が必要であるとされています。混信対策を送信機同士の問題に限定するのは誤りです。
問35 目視外飛行のために必要な装備に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 補助者を配置しない場合には、補助者を配置する場合に必要な装備に加えて、航空機からの視認性を高める灯火・塗色など追加の装備が必要になる。
- 目視外飛行に必要な装備は、補助者の配置の有無にかかわらず一律であり、追加で必要になる装備はない。
- 補助者を配置しない場合は、機体を周囲から視認されにくくすることが安全確保の観点から望ましいとされている。
解答と解説を見る
正解:1 補助者を配置しない場合には、補助者を配置する場合に必要な装備に加えて、航空機からの視認性を高める灯火・塗色など追加の装備が必要になる。
教則では、目視外飛行の装備を「補助者が配置された場合に必要な装備」と「補助者を配置しない場合に追加する必要のある装備(視認性を高める灯火・塗色等)」に分けて説明しています。補助者を配置しないほど、装備要件は追加され重くなります。
問36 リチウムポリマーバッテリーに関する用語の説明として、正しいものを1つ選べ。
- 「容量(Ah)」とは、満充電から、電圧が決められた最低電圧(終止電圧)になるまでの間に利用できる電気量であり、放電時の電流の大きさや温度によって利用可能な容量は変化する。
- 「充電率(%)」は、セル当たりの電圧とセル数の積によって決まる値であり、電池残量の多寡とは無関係である。
- 「出力(W)」は電流(A)と時間(h)の積で求められ、単位時間当たりのエネルギー量ではなく総エネルギー量を表す。
解答と解説を見る
正解:1 「容量(Ah)」とは、満充電から、電圧が決められた最低電圧(終止電圧)になるまでの間に利用できる電気量であり、放電時の電流の大きさや温度によって利用可能な容量は変化する。
教則によれば、容量(Ah)は満充電から終止電圧に至るまでに利用できる電気量で、電流や温度によって変化します。充電率(%)は満充電時に放電できる電気量に対する現時点の比率であり、電圧やセル数とは別の概念です。出力(W)は放電時電圧×電流で求められ、単位時間当たりのエネルギー量を表します。
問37 「マイクロ波」の特性に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 波長は1~10cmで直進性が強く、衛星通信や衛星放送、無人航空機の画像伝送、無線LANなどに利用される。
- マイクロ波は伝送できる情報量が小さいため、無人航空機の画像伝送には使用されない。
- 波長は10cm~1mで、極超短波よりも直進性が弱く回り込みやすい。
解答と解説を見る
正解:1 波長は1~10cmで直進性が強く、衛星通信や衛星放送、無人航空機の画像伝送、無線LANなどに利用される。
マイクロ波は波長1~10cm(周波数3~30GHz)で、直進性が強い性質を持つため特定の方向に向けて発射するのに適しています。伝送できる情報量が非常に大きいことから、衛星通信、衛星放送、無人航空機の画像伝送、無線LANに利用されます。レーダーもマイクロ波の直進性を活用したシステムです。
問38 電波の波長と特性の関係に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 波長の長さは、電波の直進性や情報伝達容量、減衰のしやすさとは無関係である。
- 波長が長いほど直進性が弱く情報伝達容量が小さくなるが、減衰はしにくい。
- 波長が長いほど直進性が強く情報伝達容量が大きくなるが、減衰しやすい。
解答と解説を見る
正解:2 波長が長いほど直進性が弱く情報伝達容量が小さくなるが、減衰はしにくい。
電波の波長が長いほど直進性が弱く情報伝達容量が小さくなりますが、減衰はしにくいという特性があります。逆に波長が短いほど直進性が強く情報伝達容量が大きくなりますが、減衰はしやすくなります。
問39 無人航空機の運航において使用されている電波の周波数帯に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 主な周波数帯として、2.4GHz帯、5.7GHz帯、920MHz帯、73MHz帯、169MHz帯が用いられている。
- 169MHz帯は、主に2.4GHz帯及び5.7GHz帯の無人移動体画像伝送システムの無線局のバックアップ回線として使用される。
- 通信可能な距離は、周波数帯や出力のみで決まり、アンテナの特性や変調方式、伝送速度は影響しない。
解答と解説を見る
正解:3 通信可能な距離は、周波数帯や出力のみで決まり、アンテナの特性や変調方式、伝送速度は影響しない。
通信可能な距離は、電波の周波数帯や出力に加え、使用するアンテナの特性、変調方式、伝送速度などによっても変動します。「周波数帯や出力のみで決まる」という記述は誤りです。
問40 標準大気において、高度が1000m増加すると空気密度はどのように変化するか、教則に示された近似として最も近いものを1つ選べ。
- 約1.1倍になる。
- 約0.9倍になる。
- 約0.5倍になる。
解答と解説を見る
正解:2 約0.9倍になる。
標準大気では、高度が1000m増加すると空気密度は約0.9倍になります。教則に示された表では、高度0mで1.2250kg/m³、高度1000mで1.1116kg/m³となっており、その比は約0.91です。
問41 高度3000mにおける空気密度は高度0mと比べて約0.74倍になる。この高度で飛行機が高度0mと同じ揚力を得るために必要な飛行速度は、高度0mでの飛行速度の何倍になるか、最も近い値を1つ選べ。
- 約0.74倍
- 約1.35倍
- 約1.16倍
解答と解説を見る
正解:3 約1.16倍
飛行機の揚力はW=L∝ρV²の関係にあるため、空気密度が0.74倍になった場合、同じ揚力を得るには√(1/0.74)≒1.16倍の飛行速度が必要になります。
問42 プロペラなどの回転翼の推力Tと、空気密度ρ及び回転角速度ωの関係に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 推力Tは、空気密度や回転角速度とは無関係に一定である。
- 推力Tは、回転角速度ωの2乗に比例する(T∝ρω²)。
- 推力Tは、回転角速度ωに反比例する。
解答と解説を見る
正解:2 推力Tは、回転角速度ωの2乗に比例する(T∝ρω²)。
プロペラなどの回転翼の推力Tは、空気密度ρ、回転角速度ωとの間にT∝ρω²の関係があります。回転角速度の2乗に比例して推力が増加します。
問43 飛行機の水平定常飛行における機体重量W、揚力L、空気密度ρ、飛行速度Vの関係に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 機体重量Wと揚力Lは常に一致せず、水平定常飛行中も機体は上下に加速し続ける。
- 水平定常飛行では機体重量Wと揚力Lは釣り合っており、揚力は空気密度ρと飛行速度Vの2乗に比例する(W=L∝ρV²)。
- 揚力Lは飛行速度Vに反比例する。
解答と解説を見る
正解:2 水平定常飛行では機体重量Wと揚力Lは釣り合っており、揚力は空気密度ρと飛行速度Vの2乗に比例する(W=L∝ρV²)。
飛行機の水平定常飛行では、機体重量Wと揚力Lが釣り合っており(W=L)、揚力は空気密度ρと飛行速度Vの2乗に比例する関係(∝ρV²)にあります。
一等で出る計算問題は途中式で解き方を押さえる
一等では、旋回半径や、電波の通り道として空けておくべき範囲(フレネルゾーン)を、式に当てはめて求める問題が出題されます。国土交通省が公開している一等のサンプル問題にも、同じ種類の問題が含まれています。
ここでは2問を取り上げます。解説では途中式を順に示しているので、式のどこに何を代入するかを確認してください。
問44 ある無人航空機(飛行機)が飛行速度20メートル毎秒、バンク角45度で定常旋回を行った場合の旋回半径に最も近い値を1つ選べ。ただし重力加速度は9.8メートル毎秒毎秒とし、旋回半径の関係式R=V²/(g×tanθ)(V:飛行速度、g:重力加速度、θ:バンク角)を用いて計算せよ。
- 約40.8メートル
- 約20.4メートル
- 約57.7メートル
解答と解説を見る
正解:1 約40.8メートル
旋回半径の関係式はR=V²/(g×tanθ)である。V=20m/s、g=9.8m/s²、θ=45°(tan45°=1)を代入すると、R=400÷9.8で約40.8メートルとなる。tanθの代わりにsinθ(約0.707)を使ってしまうと誤って約57.7メートルと算出してしまい、分母を2gとして計算する誤りをおかすと約20.4メートルになる。tanθを正しく用いることが重要である。
問45 送信点と受信点の直線距離が1キロメートル、使用する周波数帯が2.4GHzである見通し内の無線通信において、その中間地点(送信点・受信点からそれぞれ0.5キロメートルの地点)における第1フレネルゾーンの半径に最も近い値を1つ選べ。ただし近似式r(m)=17.3×√(d1×d2÷(f×(d1+d2)))(d1、d2は送信点・受信点からの距離をkm単位、fは周波数をGHz単位で表す)を用いて計算せよ。
- 約5.6メートル
- 約1.8メートル
- 約7.9メートル
解答と解説を見る
正解:1 約5.6メートル
フレネルゾーン半径の近似式はr=17.3×√(d1×d2÷(f×(d1+d2)))(d1・d2は送受信点からの距離をkm単位、fは周波数をGHz単位で表す)である。d1=d2=0.5km、f=2.4GHzを代入すると、d1×d2÷(d1+d2)=0.25、0.25÷2.4は約0.104、その平方根は約0.323となり、17.3を掛けると約5.6メートルになる。送受信点間の全距離1kmをそのままd1・d2双方に用いる誤りをおかすと約7.9メートル、平方根を取り忘れると約1.8メートルという誤った値になる。
操縦者及び運航体制の練習問題(5問)
操縦者及び運航体制の科目では、操縦者の体調やストレスの管理、事故時の報告など、運航の体制に関する知識が問われます。
復習には、事故の報告義務と損害賠償保険の解説記事が役立ちます。
問46 アルコール等の影響下での飛行禁止に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 前夜に飲酒した場合でも、翌日の操縦時までアルコールの影響を受けている可能性があることに注意が必要であり、アルコール検知器を活用することも有用である。
- 体内にアルコールが残っていても、本人が酔いを自覚していない程度であれば、少量の飲酒後に飛行させてよい。
- 操縦者は、アルコール又は薬物の影響により正常な飛行ができないおそれがある間は、無人航空機を飛行させてはならない。
解答と解説を見る
正解:2 体内にアルコールが残っていても、本人が酔いを自覚していない程度であれば、少量の飲酒後に飛行させてよい。
航空法は、アルコール又は薬物の影響により正常な飛行ができないおそれがある間の飛行を禁じている。教則はさらに、体内に保有するアルコール濃度の程度にかかわらず、体内にアルコールを保有する状態では飛行を行ってはならないとしている。「酔いを自覚していなければ少量の飲酒後でも問題ない」という判断は誤りである。
問47 飛行前の体調確認に関する操縦者の義務として、正しいものを1つ選べ。
- 体調確認は技能証明の更新時にのみ求められるものであり、日常の飛行のたびに行う義務ではない。
- 操縦者は、疲労や病気、投薬等により正常な飛行ができないおそれがある状態のときは、飛行を行ってはならない。
- 体調不良であっても、補助者が同伴していれば操縦者自身の判断で飛行を継続してよい。
解答と解説を見る
正解:2 操縦者は、疲労や病気、投薬等により正常な飛行ができないおそれがある状態のときは、飛行を行ってはならない。
操縦者は飛行のたびに自らの心身の状態を確認し、疲労や病気、投薬の影響などにより正常な飛行ができないおそれがある場合は飛行を行ってはならない。この確認は技能証明更新時に限られたものではなく、日常の飛行前確認として毎回求められる。補助者の同伴は体調不良による飛行禁止を解除する理由にはならない。
問48 事故発生時の対応義務に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 事故が軽微であり負傷者がいない場合には、飛行を中止せずにそのまま飛行を継続し、後日まとめて対応すればよい。
- 無人航空機による事故が発生した場合、操縦者は直ちに飛行を中止するとともに、負傷者がいるときはその救護等の措置を講じなければならない。
- 事故対応における救護義務は、負傷者が無人航空機の操縦者本人の関係者である場合には適用されない。
解答と解説を見る
正解:2 無人航空機による事故が発生した場合、操縦者は直ちに飛行を中止するとともに、負傷者がいるときはその救護等の措置を講じなければならない。
事故が発生した場合、操縦者は直ちに飛行を中止し、負傷者がいる場合には救護等の必要な措置を講じなければならない。軽微な事故だからといって飛行を継続してよいわけではなく、また救護義務は負傷者が操縦者の関係者であるか否かによって左右されるものではない。
問49 運航体制における役割分担に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 特定飛行においては、操縦者のほか、必要に応じて補助者を配置するなど、運航体制を整えることが求められる。
- 補助者は操縦者の技能証明を代理で行使できるため、補助者がいれば操縦者の資格は不要になる。
- 運航体制は操縦者一人がすべての役割を兼ねることが原則とされており、補助者の配置は想定されていない。
解答と解説を見る
正解:1 特定飛行においては、操縦者のほか、必要に応じて補助者を配置するなど、運航体制を整えることが求められる。
目視外飛行など一部の特定飛行では、操縦者に加えて補助者を配置し、周囲の安全確認等の役割を分担する運航体制が想定されている。補助者は操縦者の資格を代替するものではない。
問50 操縦者のストレス管理及び体調に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 操縦者のストレスの有無は個人の主観の問題であるため、運航計画の策定においてストレス軽減策を検討する必要はない。
- 前夜に飲酒した場合でも、翌日の操縦時までアルコールの影響を受けている可能性があることに注意が必要であり、アルコール検知器を活用することも有用である。
- 操縦者が高いストレスを抱えている状態は安全な飛行を妨げる要因となるため、操縦者との適切なコミュニケーションを運航の計画に組み込む等、ストレス軽減を図る必要がある。
解答と解説を見る
正解:1 操縦者のストレスの有無は個人の主観の問題であるため、運航計画の策定においてストレス軽減策を検討する必要はない。
教則では、操縦者が高いストレスを抱えている状態は安全な飛行を妨げる要因になるとしたうえで、操縦者との適切なコミュニケーションを運航の計画に組み込むなどストレス軽減を図る必要があるとしている。個人任せにしてよいとはされていない。
運航上のリスク管理の練習問題(20問)
運航上のリスク管理の科目では、カテゴリーⅢ飛行のリスク評価や、機種別・飛行方法別のリスク軽減策が問われます。
復習には、レベル3.5飛行の要件の解説記事が役立ちます。
問51 風速及び突風率が無人航空機の飛行に与える影響に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 平均風速さえ機体の耐風性能の範囲内であれば、突風率の大小にかかわらず飛行の安全性に問題は生じない。
- 突風率は気温と湿度から算出される指標であり、風速の変動とは直接関係がない。
- 突風率とは最大瞬間風速を平均風速で除した値であり、この値が大きいほど平均風速が飛行可能範囲内であっても突風によって機体の制御が乱れるリスクが高まる。
解答と解説を見る
正解:3 突風率とは最大瞬間風速を平均風速で除した値であり、この値が大きいほど平均風速が飛行可能範囲内であっても突風によって機体の制御が乱れるリスクが高まる。
突風率は最大瞬間風速を平均風速で割った値であり、この値が大きい状況では、平均風速自体は機体の耐風性能の範囲内であっても、瞬間的な突風により姿勢を崩したり制御を失ったりするリスクが高まる。平均風速のみで安全性を判断するのではなく、突風率も踏まえて飛行の可否を判断する必要がある。
問52 積乱雲や視程不良時の判断に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 積乱雲の近傍は乱気流や落雷、急激な突風等が生じやすいため、無人航空機を接近させることは避けるべきである。
- 視程不良の状況では、操縦者が機体や周囲の状況を目視により把握する能力が低下するため、飛行の可否を慎重に判断する必要がある。
- 目視外飛行の許可・承認を受けている場合は、視程不良であっても操縦者の判断能力への影響を考慮する必要はない。
解答と解説を見る
正解:3 目視外飛行の許可・承認を受けている場合は、視程不良であっても操縦者の判断能力への影響を考慮する必要はない。
目視外飛行の許可・承認を受けていても、視程不良は周辺の気象状況の急変や障害物の把握等に影響を及ぼし得るため、操縦者は気象状況を踏まえて飛行の可否を判断する必要がある。「許可を受けているから視程を考慮しなくてよい」という考え方は誤りである。積乱雲近傍への接近を避けるべき点は正しい。
問53 運航リスク評価の手続きの流れに関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- リスク評価は操縦者個人の裁量に委ねられており、書面化する義務はない。
- 許可・承認の申請を先に行い、承認後にリスク分析や軽減策の検討を行う。
- リスクの分析・評価を行い、軽減策を講じたうえで飛行マニュアルを作成し、許可・承認を申請するという流れをとる。
解答と解説を見る
正解:3 リスクの分析・評価を行い、軽減策を講じたうえで飛行マニュアルを作成し、許可・承認を申請するという流れをとる。
教則では、第三者上空飛行に当たり想定されるリスクの分析・評価を実施し、リスク軽減策を講じたうえで、その結果に基づく飛行マニュアルを作成し、これを踏まえて許可・承認を申請する、という順序が示されている。
問54 運航リスク評価におけるリスク軽減策の具体例に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- リスク軽減策は、機体メーカーが一律に定めるものであり、運航者側で個別に検討する余地はない。
- リスク軽減策として教則が挙げているのは、機体の塗装色の変更のみである。
- 非常時の対処方針や緊急着陸場所の設定は、リスク軽減策の具体例として教則に挙げられている。
解答と解説を見る
正解:3 非常時の対処方針や緊急着陸場所の設定は、リスク軽減策の具体例として教則に挙げられている。
教則では、第三者上空飛行のリスク軽減策として「非常時の対処方針や緊急着陸場所の設定など」を挙げている。これらは運航者(オペレータ)が個々の運航形態に応じて検討するものである。
問55 飛行マニュアルの位置づけに関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 飛行マニュアルの作成は任意であり、カテゴリーⅢ飛行であっても提出は求められない。
- 飛行マニュアルは、リスク評価の結果に基づいて作成され、許可・承認の審査において考慮される文書である。
- 飛行マニュアルは、機体の取扱説明書と同一のものであり、メーカーが一律に作成する。
解答と解説を見る
正解:2 飛行マニュアルは、リスク評価の結果に基づいて作成され、許可・承認の審査において考慮される文書である。
教則では、リスク評価結果に基づき作成された飛行マニュアルを含めて許可・承認の審査対象となる旨が示されている。機体の取扱説明書とは別の、運航者が個々の運航形態に応じて作成する文書である。
問56 都市部の商業施設周辺で、休日の昼間に空撮を目的とした特定飛行を計画している。周辺には歩道や、不定期に人が集まる広場がある。この場合の運航計画の立て方として、最も適切なものを1つ選べ。
- 事前に周辺の人の流れを調査したうえで、立入管理区画の設定や補助者の配置など、状況に応じたリスク軽減策を運航計画に盛り込む。
- 休日の昼間は人出が多いことが明らかなため、リスク評価を行うまでもなく一律に飛行を中止すべきであり、計画自体を検討する必要はない。
- 広場は「不定期に人が集まる」だけなので、リスク評価の対象からあらかじめ除外してよい。
解答と解説を見る
正解:1 事前に周辺の人の流れを調査したうえで、立入管理区画の設定や補助者の配置など、状況に応じたリスク軽減策を運航計画に盛り込む。
運航リスク評価は、飛行させる場所や時間帯の状況を具体的に調査したうえで、状況に応じた軽減策を運航計画に反映させる考え方に基づく。人出が多いことを理由に検討自体を放棄したり、不定期な人の集まりを一律に評価対象から除外したりする対応は、リスク評価の趣旨に反する。
問57 運航リスク評価の対象範囲に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 運航リスク評価は、機体の飛行性能に関する事項のみを対象とし、周辺環境は対象外である。
- 運航リスク評価の対象は、操縦者自身の安全確保に限られる。
- 運航リスク評価は、第三者の人身への影響だけでなく、物件の損壊等も含めて検討される。
解答と解説を見る
正解:3 運航リスク評価は、第三者の人身への影響だけでなく、物件の損壊等も含めて検討される。
第三者上空飛行におけるリスク評価は、人身への影響のみならず、周辺の物件への影響等も含めて総合的に検討されるべきものである。操縦者自身の安全や機体の飛行性能に限定されるものではない。
問58 運航管理体制全体における実施主体に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 運航リスク評価は、国土交通省が運航者に代わってすべて実施する。
- 運航リスク評価は、無人航空機を飛行させる者(運航者)が実施することとされている。
- 運航リスク評価は、機体を製造したメーカーが実施することとされ、運航者は関与しない。
解答と解説を見る
正解:2 運航リスク評価は、無人航空機を飛行させる者(運航者)が実施することとされている。
教則では、第三者上空飛行に当たってのリスク分析・評価やリスク軽減策の検討は、無人航空機を飛行させる者(運航者)が実施するものとされている。国土交通省は許可・承認の審査主体であり、リスク評価そのものを代行するわけではない。
問59 カテゴリーⅢ飛行の許可・承認申請に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- カテゴリーⅢ飛行の申請書は、飛行開始予定日の20開庁日前までに国土交通省航空局に提出しなければならない。
- カテゴリーⅢ飛行の申請期限は、カテゴリーⅡ飛行と同じく10開庁日前までである。
- カテゴリーⅢ飛行は事前申請が不要で、飛行後の報告のみで足りる。
解答と解説を見る
正解:1 カテゴリーⅢ飛行の申請書は、飛行開始予定日の20開庁日前までに国土交通省航空局に提出しなければならない。
カテゴリーⅡ飛行の申請は飛行開始予定日の10開庁日前までですが、カテゴリーⅢ飛行は「無人航空機の飛行に関する許可・承認の審査要領(カテゴリーⅢ飛行)」に従い、20開庁日前までに申請書を国土交通省航空局に提出しなければなりません。
問60 カテゴリーⅢ飛行のリスク評価結果による保険・セキュリティに関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- カテゴリーⅢ飛行では機体保険への加入が法令上一律に義務付けられており、加入していない場合は許可・承認を受けられない。
- 無人航空機の選定においては、飛行の形態に応じたリスク評価の結果に基づき必要なセキュリティ対策が講じられていることも考慮しなければならない。
- カテゴリーⅢ飛行は第三者上空を飛行するリスクの高い運航であるため、飛行の形態に応じたリスク評価の結果に基づき、必要な保険に加入することが望ましいとされている。
解答と解説を見る
正解:1 カテゴリーⅢ飛行では機体保険への加入が法令上一律に義務付けられており、加入していない場合は許可・承認を受けられない。
教則では、カテゴリーⅢ飛行について、許可・承認の審査にあわせて賠償能力を有することの確認(加入している保険の確認等)を行うとしたうえで、リスク評価の結果に基づき必要な保険に加入することが「望ましい」としています。また機体の選定では、リスク評価の結果に基づき必要なセキュリティ対策が講じられていることも「考慮しなければならない」とされています。機体保険への加入が法令上一律に義務付けられているわけではありません。
問61 カテゴリーⅢ飛行において追加となる自動操縦の注意点に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 緊急着陸地点や不時着エリアは、飛行開始後に状況を見ながら都度選定すればよく、事前設定は不要である。
- 自動操縦中は手動操縦への切り替えを想定する必要がなく、状況変化があっても自動操縦のまま飛行を継続すればよい。
- 可能な限り第三者の立入りが少ない飛行経路及び送電線や構造物が障害とならない飛行範囲を事前に確認し設定することが求められる。
解答と解説を見る
正解:3 可能な限り第三者の立入りが少ない飛行経路及び送電線や構造物が障害とならない飛行範囲を事前に確認し設定することが求められる。
カテゴリーⅢ飛行では、第三者の立入りが少ない飛行経路・飛行範囲の事前確認・設定に加え、緊急着陸地点や不時着エリアの事前設定、状況変化に速やかに対応できる体制(手動操縦への切り替えを含む)を整えておくことが求められます。
問62 カテゴリーⅢ飛行において追加となる安全確保(機体選定)に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- カテゴリーⅢ飛行では機体選定における追加の考慮事項は特に定められていない。
- 地上の第三者への被害を軽減させる対策として、機体を可能な限り軽量化し、パラシュート等の追加装備は行わないことが推奨される。
- 地上の第三者への被害の可能性を低減させる対策として、必要最低限の数より多くのプロペラ及びモーターを有するなど、適切な冗長性を備えた機体を使用することが挙げられる。
解答と解説を見る
正解:3 地上の第三者への被害の可能性を低減させる対策として、必要最低限の数より多くのプロペラ及びモーターを有するなど、適切な冗長性を備えた機体を使用することが挙げられる。
カテゴリーⅢ飛行における機体選定の注意点として、必要最低限より多くのプロペラ・モーターを持つなど適切な冗長性を備えた機体の使用や、パラシュートを展開するなど落下時の衝撃エネルギーを軽減できる機能を有する機体の使用が挙げられています。
問63 カテゴリーⅢ飛行において追加となる経路設定の注意点に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 飛行経路からの逸脱を防止するためのジオフェンス機能を設定する。
- ジオフェンス機能を設定すれば、当日の他の航空機との空域調整結果は確認しなくてよい。
- 可能な限り第三者の立入りが少ない飛行経路を設定する。
解答と解説を見る
正解:2 ジオフェンス機能を設定すれば、当日の他の航空機との空域調整結果は確認しなくてよい。
ジオフェンス機能の設定においては、当日の他の航空機との空域調整結果が反映されていることを確認する必要があります。「確認しなくてよい」という記述は誤りです。
問64 カテゴリーⅢ飛行のリスク評価手法として教則に紹介されている「リスク評価ガイドライン」に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- リスク評価ガイドラインの活用は、カテゴリーⅢ飛行以外の全ての飛行形態で義務付けられている。
- リスク評価ガイドラインは、JARUS(Joint Authorities for Rulemaking of Unmanned Systems)のSORA(Specific Operations Risk Assessment)を参考に作成されたものである。
- リスク評価ガイドラインは国土交通省が独自に開発した手法であり、国際的な基準とは無関係である。
解答と解説を見る
正解:2 リスク評価ガイドラインは、JARUS(Joint Authorities for Rulemaking of Unmanned Systems)のSORA(Specific Operations Risk Assessment)を参考に作成されたものである。
「安全確保措置検討のための無人航空機の運航リスク評価ガイドライン」(福島イノベーション・コースト構想推進機構 福島ロボットテストフィールド発行)は、JARUSのSORAを参考に作成されたものであり、カテゴリーⅢ飛行の許可・承認審査要領において活用が推奨されています。
問65 回転翼航空機(ヘリコプター)のリスク軽減策を踏まえた運航計画の立案に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 降下方法やボルテックス・リング・ステートへの対策は、運航計画に含める必要はない。
- 離着陸地点は操縦者及び補助者と20m以上離れることを推奨する。
- 離陸後は速やかに地面効果外まで上昇し、機体状況の確認は地面効果外で行う。
解答と解説を見る
正解:1 降下方法やボルテックス・リング・ステートへの対策は、運航計画に含める必要はない。
運航計画の立案では、降下させる場合にボルテックス・リング・ステートに入ることを予防するため、取扱説明書等で指定された降下率範囲及び降下方法で飛行させることが求められます。「対策を運航計画に含める必要はない」という記述は誤りです。
問66 回転翼航空機(マルチローター)のリスク軽減策の検討要素に関する記述として、教則に挙げられていないものはどれか。
- 地面効果範囲内の飛行時間を短くする。
- 自動帰還時の高度を、障害物等が回避できる安全な高さに設定する。
- 機体の最大離陸重量にかかわらず、緊急着陸地点は常に1か所のみを設定すればよい。
解答と解説を見る
正解:3 機体の最大離陸重量にかかわらず、緊急着陸地点は常に1か所のみを設定すればよい。
回転翼航空機(マルチローター)のリスク軽減策の検討要素として、機体と操縦者・補助者・周囲の物件との必要な安全距離の確保、地面効果範囲内の飛行時間短縮、飛行経路での安全距離確保、自動帰還時の高度設定などが挙げられています。「緊急着陸地点は常に1か所のみでよい」という記述は教則にありません。
問67 大型機(最大離陸重量25kg以上)のリスク軽減策の検討要素に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 飛行速度に応じた障害物回避に必要な時間や距離を事前に把握し、離着陸地点及び飛行経路周辺の騒音問題への対応を検討する。
- 大型機は慣性力が小さいため、増速・減速に要する時間や距離を考慮する必要はない。
- 大型機は小型機と同様の緊急着陸地点の広さで対応できるため、特別な検討は不要である。
解答と解説を見る
正解:1 飛行速度に応じた障害物回避に必要な時間や距離を事前に把握し、離着陸地点及び飛行経路周辺の騒音問題への対応を検討する。
大型機(最大離陸重量25kg以上)は機体の慣性力が大きく、増速・減速・上昇・降下に要する時間と距離が長くなるため、飛行速度に応じた障害物回避に必要な時間・距離の事前把握が重要です。また騒音も大きくなるため、飛行経路周辺への配慮(騒音問題対応の検討)が求められます。
問68 夜間飛行のリスク軽減を図るための対策に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 操縦者は、夜間飛行の訓練を修了したものに限定する。
- 夜間飛行では訓練の有無にかかわらず、日中飛行と同じ体制で運航してよい。
- 夜間における機体灯火の視認可能範囲など、飛行範囲を明確にする。
解答と解説を見る
正解:2 夜間飛行では訓練の有無にかかわらず、日中飛行と同じ体制で運航してよい。
夜間飛行のリスク軽減策として、操縦者を夜間飛行の訓練を修了した者に限定すること、機体灯火の視認可能範囲など飛行範囲を明確にすることが挙げられています。「訓練の有無にかかわらず日中と同じ体制でよい」という記述は誤りです。
問69 目視外飛行のリスク軽減を図るための対策に関する記述として、正しいものを1つ選べ。
- 目視外飛行では補助者の配置が常に義務付けられており、配置しない運用は認められていない。
- 補助者を配置しない場合は、補助者無し目視外飛行の教育訓練を修了した操縦者に限定するなど、補助者を配置する場合とは異なる追加の検討要素がある。
- 補助者を配置する場合と配置しない場合とで、リスク軽減策の検討要素に違いはない。
解答と解説を見る
正解:2 補助者を配置しない場合は、補助者無し目視外飛行の教育訓練を修了した操縦者に限定するなど、補助者を配置する場合とは異なる追加の検討要素がある。
目視外飛行のリスク軽減策では、補助者を配置する場合(訓練修了者への限定、適切な補助者配置、連絡方法の確認等)に加え、補助者を配置しない場合には、補助者無し目視外飛行の教育訓練を修了した操縦者への限定、第三者の存在可能性が低い経路の選定、緊急着陸地点の事前設定など、追加の検討要素が示されています。
問70 飛行機(固定翼機)のリスク軽減策の検討要素(飛行)に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 上昇・旋回・降下は、それぞれ取扱説明書等で指定された上昇角度・最大バンク角・降下速度の範囲内で飛行させる。
- 飛行中断に備え、飛行経路上又はその近傍に緊急着陸地点を事前に選定する。
- 取扱説明書等の指定範囲は目安に過ぎないため、状況に応じて自由に超過してよい。
解答と解説を見る
正解:3 取扱説明書等の指定範囲は目安に過ぎないため、状況に応じて自由に超過してよい。
飛行機のリスク軽減策では、上昇させる場合は指定された上昇角度以内、旋回させる場合は指定された最大バンク角以内、降下させる場合は指定された降下速度以内で飛行させることが求められます。「自由に超過してよい」という記述は誤りです。
解き終えたら分野別クイズで苦手な科目を固める
間違えた問題が多かった科目は、分野別クイズで科目を絞って繰り返し練習できます。一等の範囲には二等の内容も含まれるため、二等学科試験の練習問題100問もあわせて確認しておくと安心です。
よくある質問
一等の学科試験では二等の範囲も出題されますか
出題されます。一等は教則の全範囲が対象で、そのうえで教則に〔一等〕と示された項目も出題範囲に加わります。二等の範囲は、二等の練習問題100問で確認できます。
一等の学科試験に計算問題は出ますか
国土交通省が公開している一等のサンプル問題には、旋回半径やフレネルゾーンを求める計算問題が含まれています。このページの計算問題の見出しで、解き方を途中式つきで確認できます。
合格ラインは何問正解ですか
公式には「正答率90%程度」とされており、決まった正解数は公表されていません。70問に当てはめると63問前後になりますが、あくまで目安として考えてください。
この練習問題は教則第5版に対応していますか
対応しています。教則第5版にもとづいて作成し、公開前に第5版の本文と照らし合わせて確認しました。第5版で変わった点は、教則第5版の変更点にまとめています。
出典:国土交通省「無人航空機の飛行の安全に関する教則」第5版、無人航空機操縦士試験 学科試験(指定試験機関)


コメント